黒色すみれ インタビュー1

クラシック、シャンソン、日本歌団や大正ロマンを基調としながらも古びることのない音楽、そして唯一無二の存在と世界観を持つロリータ・クラシカル・ユニット。おもに東京のアンダーグラウンドシーンを中心に活動をしている。『ゴシック&ロリータバイブル』など雑誌にも多数コラム連載を持ち、アングラ少女たちのカリスマ的存在に。新宿ゴールデン街で「すみれの天窓」の喫茶店も運営している。

 

●黒色すみれの名前の由来は?

ゆか「一応、かわいいものとその裏にある暗いもの、影のあるもの。「きれいだけどなんか怖い」みたいな世界観を出したかったんです。それで、名前にも陰と陽を出したいとおもって、「黒」と「すみれ」を組み合わせました。」

 

●「黒」の具体的なイメージはありますか?

さち「何にも染まらない黒とか、どの音楽性とも違う黒とか、唯一無二的な存在、という意味があります。美しいもの、かわいいもの、煌びやかなものの裏には、影のある部分、暗黒の部分が必ず潜んでるよ、っていう。今は違うかもしれないけど、当初は耽美ユニットとして始めたのでそういう意味もありました。曲的にも両面を出していきたかったんですよね。」


●「すみれ」の方は?

ゆか「すみれの花言葉が、清純とか、可憐とか、おしとやかであるとか、日本女性の良いところを表現していてピッタリだなと思って付けました。そのほかに、すみれっていう花には、栽培するのが難しいっていう意味があるんですよ。プランターで育てられない、自生する花なので。胡蝶蘭とかみたいにお世話にして綺麗に咲く花ではなく。また、生えてるところが特定の地域に限定していなくて日本全国に咲いている花なんですよ、すみれって・・・・・・ だから、本当に雑草のようなものなんです。何度踏まれてもまた生えてくるし、そういう強さとか、根深さで、日本全国に私たちの音楽を根付かせたいっていう意味があって、すみれにしたんですね。」


●たんぽぽみたいなものですか?

ゆか「そうですね。でも、たんぽぽほど土くさくはないというか。もうちょっと、こう凛としている雰囲気。でもリンドウよりは悲しくないとか。」

 

●黒色すみれ誕生のきっかけは?

さち「新宿コマ劇場近くにあった「スカラ座」という喫茶店でバイト仲間でした。一緒に早番になると音楽の話をしたり、本当に暇なときは楽器を取り出してきて、遊びで演奏していたんですよ。その後、互いの家に行きあって、お茶しながら好きな曲を一緒に合わせたりしてて。そんなことをしているうちに、私の友達のロリータの女の子から、青い部屋の「ロリパブ」というイベントで、余興で何かやって欲しいという依頼がきました。じゃあ、今まで遊びでやってた曲をちょっと表に出してみようかということになって、青い部屋で黒色すみれが誕生しました。」


●青い部屋から違う場所に出たのはいつごろですか?

 さち「「池袋手刀」だったような。ロリパブを見に来ていたイベンターさんから「うちの箱でやらないか」と誘われたのがきっかけで、そこで、初めてロリパブからほかのイベントに顔を出しました。そのときに、1stアルバムの「ぜんまい少女箱人形」を出したレーベルの社長さんが見ていて、スカウトされて、なぜか仕事っぽくなってきました。」


●「ぜんまい少女箱人形」といえば、山本タカトさんのジャケット画が有名ですが、接点は?

 ゆか「そのときの事務所の社長さんがイラストレーターの候補をいくつか挙げて、「好きな人に頼んでいいよ」っていわれました。その中に山本タカトさんがいて、満場一致でタカトさんに決まって。事務所に頼んでジャケット画を書いて頂きました。もっと、萌えっぽいものもありましたね。七戸優さんのときと違って、山本タカトさんとは何も面識はなかったです。」(出典元:世界のサブカルチャー)