蒐集:「雨上がり」 小林美樹

美術家 小林美樹さんの油彩作品。

 

2009年に、社会法人日本図書館協会が発行している「図書館雑誌」の表紙絵の担当作家に選ばれ、2009年1月から1年半にわたり提供した原画の1つ。この「雨あがり」は2010年6月号の表紙絵のため、梅雨がテーマになっています。


しかし、元来、ブラックユーモア作品が多い小林画伯。当然ながらこの作品もどことなく怪しく感じさせます。


雨が降って水びだしになった世界は、どこか津波後のようにも見え(2010年作なので東日本大震災とは関係ありません)る。また、雨が上がりの後ににかかる虹と半透明の子どもの姿は、子どもの死と祝福を表し、画面上半分のどんよりした雲と少し見える青空は、不安と希望が一体になった心理描写のようにみえます。


「雨上がり」という希望的なタイトルにみせかけて、実は「決死隊」で、このおかっぱの子どもは蛍原徹であるというブラックユーモアなのかと勝手に推測したりして楽しんでいます。