丸尾末広「芋虫」

乱歩原作「芋虫」をマンガ化

「芋虫」は、乱歩作品の中でも最大の問題作である「芋虫」をマンガ化したもの。四肢をなくした五体不満足な夫との淫靡でおぞましい世界の原作がほぼ忠実に再現されています。

 

今回、原作の乱歩版「芋虫」と丸尾版「芋虫」を読み比べてみたのですが、乱歩版の時子は、サディスティックで変態的な性格が伝わってきくるのですが、丸尾版の時子はさほどそういうかんじではなく、傷病兵の夫がやや立場が強く、丸尾版の時子はややマゾヒズムな感じがします。これは作者の性格の違いがかもしれないですね。

 

アングラの世界に入りたい人にとって入門のマンガとなるのは間違いないでしょう。今の人ならまず丸尾版「芋虫」を見て、原作の乱歩版「芋虫」に入って、乱歩や横溝の世界にはまっていくのかな。

 

五体不満足になっておもうように行動できず、その分、性欲だけが過剰になってしまった芋虫との生活、興味のあるかたいませんか?

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