ザップ・コミックス「アンダーグラウンド・コミックス・ムーブメント」

ザップ・コミックス / Zap Comix

アンダーグラウンド・コミックス・ムーブメント


『Zap comix』は1960年代後半のカウンターカルチャーを担ったアンダーグラウンドコミック誌。自費出版誌。Zap以前にもいくつかアンダーグラウンドコミックスはあったものの「アンダーグラウンド・コミックス」という言葉・ジャンルはまだなく、Zapが一般的に「アンダーグラウンドコミックス」というジャンルを流行らせ、市場を作ったといわれる。

 

商業マンガとの違いは、セックス&バイオレンスといった過激表現差異だけでなく、商業マンガが「チーム制(原作、下書き、ペン入れ、文字、彩色、編集)」により執筆されるのに対し、アンダーグラウンドコミックスは、作家単独で執筆されることである。「アンダーグラウンド・コミックス」の詳細はまた別のページ「アンダーグラウンド・コミックス」を作成して解説予定。

 

『Zap』1号は、1968年後半サンフランシスコのハイト・アッシュブリー地区の路上で販売された。特集されたのは風刺マンガ家のロバート・クラム。当時のビート族デザイナーのCharles Plymellによって3500枚がプリントアウトされた。2号までロバート・クラムを紹介するためだけに出版されたものだった。これは日本の前衛漫画誌『ガロ』が元々、白土三平の作品を掲載するためだけに発刊された経緯とよく似ている。

 

しかし『Zap』1号が成功するとロバート・クラムは、Zapにほかのさまざまなアンダーグラウンドマンガ家の作品を掲載した。掲載された作家は、S.クレイ.ウィルソン、ロバート・ウィリアムス、スペイン・ロドリゲス、ギルバート・シェルトン、ほかにロックコンサートデザイナーのビクター・モソコソとリック・グリフィンの二人のアーティスト。これら初期メンバーの作品は、クラムとともに散発ながらも安定した形で登場し、Zap全体のイメージを最後まで維持し続けた

 

新しい号が出るまでのスパンが数年単位で非常に長いにも関わらず人気があった。最後に出版されたZapは2005年に出版された15号である。