清里現代美術館

清里現代美術館 / Kiyosato Contemporary Museum

山の上の現代美術館


概要


清里現代美術館は日本の現代美術館。1990年に開館。山梨県と群馬県、長野県にまたがる八ヶ岳の山麓にある私設美術館である。館長伊藤修吾の実弟である伊藤信吾が、約40年前から個人で収集してきた多くのアーティストの立体作品や版画、及びポスター、アーティスト・ブックなど現代美術の作品と多彩な資料をアーカイブ。その数は1万点を超える。


コレクションされたアーティストは、ヨーゼフ・ボイス、アーノルフ・ライナー、前衛芸術家集団「フルクサス」、クリスト、マルセル・デュシャン、アンディ・ウォーホル、ジョン・ケージ、菅木志雄、松澤宥など、戦後モダンアート、なかでもネオダダとポップアートの作家が中心である。

 

美術だけでなく、さらにコンテポラリー・アート・ポスター約1000点。アーティストブックと呼ばれる作家自身の手によるもの、海外の美術館や画廊が編集したカタログなどにくわえて、作家自身の手紙がコレクションされている。

 

館長の伊藤修吾は、

「よく「現代美術は分からない」といわれますが、普段我々は何も分からない中に生きています。未来のことも、自然のことも、世の中のことも分からない中に生きている。むしろ分からないことを、なぜだ、どうしてだ。と考えることが重要ではないか。美術は知るものでも学ぶものでもなく、見て、感じて、考えるもの。よく見れば見えないものも見えてくる。その感覚を楽しんでほしい。結果として作家の意図とは違ってもかまわないと思う。」

と美術館設立の経緯を説明している。

 

2014年に閉館が決定した。


館長インタビュー


伊藤修吾「戦後50年の生き方を変えなさい」

「現代美術って何ですか」と聞かれたら、私はいつもそれは「変わりなさい」ということですよと答えるんです。変わりなさいということはどういうことかというと、「戦後50年の生き方を変えなさい」ということです。


伊藤修吾「現代美術は社会科である」

今の芸術、ボイス以降の現代美術というのは社会科ですよ。だから作品を見て話をしていても必ず社会の話になる。それこそ大事なんですね。ボイスをはじめとしたここにある作家たちは、まさに皆そういう作家たちです。


伊藤修吾「常設展示で現代美術に慣れさせる」

大人は自分がわからないから子供も現代美術わからないだろうと勝手に判断してしまう。それは自分の価値観の軸を崩さない、ほかの価値観があることを認めようとしないからです。


伊藤修吾「さまざまな角度からモノを見る」

作品は基本的には上から見ても下から見ても同じように見えるようにつくられている。ほとんどの彫刻というのは前から見るようにつくられている。ところが、ジャッドの凄さは上からも見るようにつくられていることです。上から見られる位置に飾らなければいけない。