バンクシー「ブリストル・アンダーグラウンド」

バンクシー / Banksy

ブリストル・アンダーグラウンド


19世紀のイギリスの河川公害をモチーフにしたステンシル作品。
19世紀のイギリスの河川公害をモチーフにしたステンシル作品。

概要


本名

不明

生年月日 不明
出生地 不明
タグ グラフィティ、ストリート・アート、ブリストル・アンダーグラウンド、スカルプチャー、風刺、社会批評
公式サイト http://banksy.co.uk

バンクシーは、イギリスの匿名のグラフィティ・アーティスト、政治活動家、映画監督、画家。

 

彼のプロフィールは公表されていないが、信頼できる情報筋によると、本名はロバート・ハニンガム、ブリストル大聖堂合唱団学校の元男子生徒であることが分かっている。

 

バンクシーの風刺的なストリート・アートや攻撃的なメッセージは、独特のステンシル技法で落書きで表現され、それらにはブラック・ユーモア的な遊び心を兼ねている。政治的であり社会的な批評性のある作品は、ストリート、壁、世界中の都市の橋に描かれている。

 

バンクシーの作品はイギリスのブリストル・アンダーグラウンドシーンで育まれ、美術家や音楽家たちとコラボーレションしながら発展していった。そのスタイルは、1981年にパリでステンシル作品を始めたブレック・ル・ラットとよく似ていることが指摘されている。バンクシーによれば、のちに音楽グループ「マッシヴ・アタック」のメンバーとなったロバート・デル・ナジャから影響を受けているという。

 

バンクシーは、自身の作品を街の壁や自作の小道具的なオブジェなど誰でも見える公共空間に展示する。ストリート・アートの複製物や写真作品を販売することはないが、アートオークション関係者は、様々な場所に描かれた彼のストリート・アートを販売しようと試みており、落書きの除去に関する問題は落札者の手に委ねようとしている。

 

バンクシーの最初の映画は、「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」は「世界で最初のストリートアートパニック映画」とキャッチをうち、2010年のサンダンス映画祭で公開された。2011年1月にバンクシーはアカデミー賞のベスト・ドキュメンタリー賞に選ばれた。

作品解説


陽気な子猫
陽気な子猫
シリア移民の息子
シリア移民の息子
ディズマランド
ディズマランド

略歴


若齢期


バンクシーは1974年にブリストル近辺で生まれた。1990年頃からカトーやテスらと、ブリストル・ドリブラズ・クルー(DBZ)のメンバーとして、フリーハンドのグラフィティ・アーティストとして芸術活動を始める。


バンクシーは、ニック・ウォーカー、インキー、3Dといった少し上の世代の地元ブリストルアンダーグラウンドシーンの芸術家から影響を受けている。この時代に、バンクシーはブリストルの写真家スティーブ・ラザライズに会い、のちに彼はバンクシーの作品を売るエージェントとなった。初期は、フリーハンドとステンシル形式で、ブリストル周辺の壁や列車に絵を描き始めた。


「ごく普通のワーキングクラスのやつだった。完璧にまともなやつだった。彼は目立たないことを好んだから、グラフィティアーティストであることも気にならなかった。謎めいているとされる辺りが気に入っていて、ジャーナリストやメディアから壁で隔離されることが彼は好きなんだ。」


と何度かバンクシーと仕事のある写真家のマーク・シモンズは話す。



2000年ごろまでにバンクシーは作業時間を短く効率化するために、ステンシル作品に力を入れるようになる。ステンシルに変更した理由についてバンクシーはこう話している


「18歳のとき、旅客列車の横に描こうとしていたら警察がきて、1時間以上ダンプカーの下で過ごした。そのときにペインティングにかける時間を半分にするか、もう完全に手をひくしかないと気がついた。それで目の前の燃料タンクの底にステンシルされた鉄板を見上げていたら、このスタイルをコピーして、文字を3フィートの高さにすればいいと気付いた」


バンクシーが最初に大きく知られるようになった作品は、1997年にブリストルのストーククラフトにある弁護士事務所の前の広告に描いた作品「ザ・マイルド・マイルド・ウエスト」で、3人の機動隊と火炎瓶を手にした熊が対峙した作品である。


バンクシーのステンシル作品の特徴は、ときどき、硬い政治的なスローガンのメッセージと矛盾するようにユーモラスなイメージを描くことである。この手法は、最近、イスラエルのガザ地区で制作した「陽気な子猫」にも当てはまる。なおバンクシーの政治的メッセージの内容の大半は反戦反資本主義反体制で、よく使うモチーフは、ネズミ、猿、警察、兵士、子ども、老人である。

"The Mild Mild West"
"The Mild Mild West"

2002−2003


2002年7月19日、バンクシーの最初のロサンゼルスの個展「Existencilism」が、フランク・ソーサが経営するシルバーレイク通りにある331⁄3 Galleryで開催された。


2003年にロンドンの倉庫で「ターフ・ウォー」というショーが開催され、バンクシーはサマセットの牧場から連れて来られた家畜にスプレーペイントを行う。ショーにはアンディ・ウォーホルのポートレイトに覆われた牛、ホロコースト犠牲者が来ていたようなパジャマの縞模様をステンシルされた羊などが含まれている。


王立動物虐待防止協会も審査した結果、少々風変わりではあるけれども、ショーに動物を使うことは問題ないと表明したものの、動物の権利活動言えのデビー・ヤングが、ウォーホルの牛を囲っている格子に自身を鎖をつかってくくりつけて抗議した。


バンクシーのグラフィティ以外の作品では、動物へのペインティングのほかに、名画を改ざん、パロディ化する「転覆絵画」がある。代表作品としては、モネの「睡蓮」に都市のゴミくずやショッピングカートを浮かべた作品がある。


ほかには、イギリスの国旗のトランクスをはいたサッカーのフーリガンかと思われる男とカフェのひび割れたガラス窓に改良したエドワード・ホッパーの「ナイトホーク」などの作品が有名である。これらの油彩作品は、2005年にロンドンのウェストボーングローブで開催された12日間の展示で公開された。

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コメント: 1
  • #1

    スクラッチペリー (火曜日, 12 1月 2016 20:40)

    Thanks !