【作品解説】サルバドール・ダリ「窓辺の少女」

窓辺の少女 / Girl At A Window

絵画内容と鑑賞者の関係


概要


「窓辺の少女」は、1925年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。モデルは当時ダリのモデルであった妹のアナ・マリア。カダケスにあったダリ家の休暇用の家の窓辺にもたれかかり、なにか物思いにふけっている姿を表しています。

 

ダリとマリアは長い間、特に母が死去してから非常に親密な関係にあり、ダリは妹を母親の代替のように接していたようです。1929年ガラが現れるまでの唯一の女性モデルだったそうです。

 

開かれた窓にもたれかかる主題は、西洋美術史において頻繁に描かれています。窓越しに見える風景は、額に入れられた絵画を表すもので、窓辺に配置される人物は絵を見ている人物のことを表しています。ダリの視線と妹の視線が一緒になっているわけです。

 

この絵が描かれたころは、妹とは仲がよかったようですが、ダリの自伝「我が秘められた生涯」の内容に対する批判本「妹から見たダリ」をアナ・マリアが出版してから、兄妹関係は悪化します。ダリが「窓辺の少女」をもとにして描いた妹への復讐作品が「みずからの純潔に獣姦される若い処女」です。

 

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