【作品解説】ルネ・マグリット「鳥を食べる少女」

鳥を食べる少女 /  Young Girl Eating A Bird

恍惚性と残虐性に彩られた鳥を食べる少女


概要


「鳥を食べる少女」は、1927年にルネ・マグリットによって制作された油彩作品。マグリット作品の中でもグロテスク要素の強いものです。岩山の前に4羽の「死んだ鳥」が飛んでいる情景が描かれた作品「殺人スカイ」の姉妹作品に当たります。

 

ある日、マグリットは、鳥型のチョコレートを食べている妻の姿にインスピレーションを受け、若い女性が「生きた鳥」を食べている絵が浮かんだといいます。

 

ただ、批評家によれば、マグリットの友人で詩人ポール・ヌージュが同年に作った詩「鳥を食べた少女」をベースにしているのではないかと指摘されています。それはある夏の日、血まみれの口の少女が、夢中になって恍惚な表情で生きた鳥を食べる残虐な内容だったといいます。

 

なお、1946年版も存在し、そちらはルノワール様式の「陽光に満ちた」シュルレアリスムの時代に描かれた作品です。