サルバドール・ダリ「燃えるキリン」

燃えるキリン

The Burning Giraffe

宇宙終末論に現れるモンスターを表現


概要


「燃えるキリン」は、1937年にサルバドール・ダリによって制作された油彩作品。青い女性が特徴の絵である。


深い青空と夕暮れが一体化したような不思議な空模様となっている。女性の背景にはタイトルの「燃えるキリン」が示すように、燃えているキリンが歩いている。 燃えるキリンのイメージは、1930年のシュルレアリスム映画「黄金時代」にも現れる。ダリによれば「燃えるキリン」は、宇宙の終末論を表現するモンスターのようなものだという。ダリは当時、戦争の予感を感じていたという。


前景には二人の女性がおり、一人の女性は身体の引き出しは空いた状態になっている。身体に引き出しのある女性はダリ作品でよく現れる。この引き出しは女性の潜在意識を表しているという。


また、両者とも背中から男根のようなものが突出しており、松葉杖のようなオブジェが各男根を支えている。後ろの女性は手に肉のようなものを持っている。


前の引き出しがたくさんあいた女性は、男根のようなものの数が少ないが、後ろの肉を手にした女性は男根のようなものの数が多く、引き出しは開いていないように思える。