【美術解説】ル・コルビュジエ「ピュリスムを創始」

ル・コルビュジェ / Le Corbusier

ピュリスムの創始者


サヴォア邸(1931年)
サヴォア邸(1931年)

概要


生年月日 1887年10月6日
死没月日 1965年8月27日
国籍 スイス、フランス
表現媒体 建築、デザイン、絵画、著述
スタイル ピュリスム

シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ=グリ(1887年10月6日-1965年8月27日)、通称ル・コルビュジェは、スイス出身のフランスの建築家、デザイナー、画家、都市計画者、著述家。パリを拠点に活躍。フランク・ロイド・ライト、ミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築三大巨匠の1人とされている。

 

スイスで生まれ育ったが、1930年にフランス市民権を獲得。50年以上にわたってル・コルビュジエが設計したビルはヨーロッパ、インド、アメリカなど世界中で建築された。

 

「住宅は住むための機械である」という思想のもと、鉄筋コンクリートを使った建築作品を数多く発表。混雑した都市住民が快適に生活できる環境を提供した。初期はピュリスム(純粋主義)の画家として前衛芸術運動にも関わる。1920年にダダの詩人のポール・デルメ、ピュリスムの画家のアメデ・オザンファンと共にピュリスムの機関雑誌『レスプリ・ヌーヴォー』(L'esprit Nouveau)を創刊した。

 

都市計画に大きな影響を与え、また『CIAM(近代建築国際会議)』のメンバーの1人ともなった。ル・コルビュジエはインド北部の都市チャンディーガルの都市計画マスタープランを準備し、いくつかの建物の設計を担当した。

 

代表的な建築物は、サヴォア邸(パリ)、ヴィラ・ラ・ロッシュ(パリ)、ユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)、国立西洋美術館(日本)など。また、ル・コルビュジエが建築した計17件(日本、フランス、ドイツ、スイス、ベルギー、アルゼンチン、インドにある17件が世界文化遺産に登録されることになった。

「静物」(1920年)
「静物」(1920年)
「静物」(1922年)
「静物」(1922年)
「垂直ギター」(1920年)
「垂直ギター」(1920年)

■参考文献

https://en.wikipedia.org/wiki/Le_Corbusier、2020年5月20日アクセス