【作品解説】グスタフ・クリムト「ヘレーネ・クリムトの肖像」

ヘレーネ・クリムトの肖像 / The portrait of Helene Klimt

クリムトの姪の6歳のときの姿


概要


『ヘレーネ・ルイズ・クリムトの肖像』は1898年にグスタフ・クリムトによって制作された油彩作品。60cm✕40cm。スイスのベルン美術館が所蔵している。

 

ヘレーネ・クリムトはクリムトの姪にあたる。弟エルンストの娘である。弟のエルンストは1891年にヘレーネ・フレーゲと結婚、その年の7月28日にヘレーネが生まれる。しかし翌年1892年にエルンストが急死すると、クリムトは残された母子を預かる身となり、ヘレーナの法律上の保護者となった。

 

この作品はヘレーナが6歳のときに描かれたもので、1903年の分離派展で作品が展示された。絵の構図は耽美主義のホイッスラーの影響を受けていると思われる。

 

ちなみに、エルンストの妻の妹がクリムトの愛人のエミーリエ・フレーゲである。未亡人となったエルンストの妻は妹エミーリエが経営するブティックで働いていた。ヘレーネの母親が1935年に亡くなり、2年後にブティックが閉鎖すると、ヘレーナは叔母と一緒に暮らし始める。

 

1980年1月5日にヘレーナは死去。

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