【作品解説】ロイ・リキテンスタイン「マスターピース」

《マスターピース》は1962年にロイ・リヒテンシュタインいよって制作された作品。ベンデイ・ドット技法やフキダシが使われている。その後のリヒテンシュタインの成功を予言した物語的内容で知られている。 リヒテンシュタイン財団のサイトによれば、本作は1963年4月1日から4月27日にロサンゼルスのフェルース・ギャラリーで開催されたリヒテンシュタインの初個展で展示された作品の1つである。個展では1962年から1963年にかけて制作した作品が中心に展示され、本作のほかには《溺れる少女》や《スザンヌ婦人の肖像》などが展示されていた。

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【作品解説】アメディオ・モディリアーニ「赤いヌード」

《赤いヌード》は1917年にアメディオ・モディリアーニよって制作された油彩作品。モディリアーニの代表作で最もよく複製され、また展示されている作品の1つ。2015年11月9日のニューヨーク・クリスティーズで約1億7000万ドルで落札され、これまでのモディリアーニ作品では最高価格を記録した。購入者は中国の実業家である刘益谦(Liu Yiqian)。 本作品は、1917年にモディリアーニの画商であったレオポルド・ズボロフスキーからの依頼で制作されたシリーズ「ヌード画」の1作品で、同年、ベルテ・ウェイル画廊で開催されたモディリアーニの最初で最後の個展で展示された。2015年11月のクリスティーズの売上記録から、モディリアーニのヌード画シリーズの需要の高さは、ヌードを主題とした近代美術作品の力強さを再確認できたという。

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【作品解説】ジャクソン・ポロック「Number 17A」

《Number 17A》は1948年にジャクソン・ポロックによって制作された作品。絵具缶から絵具を直接滴らせるドリッピ・ペインティングと呼ばれる方法で描かれており、本作はポロックのドリッピングシリーズのなかでも初期の作品にあたる。 一見するとランダムかつ自然に生成されたような構図に見えても、実際はこの作品を生成するのにポロックは事前にかなり自己の動きを意識して、コントロールしていた跡が見える。

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【作品解説】マーク・ロスコ「No.6」

《No.6(すみれ、緑、赤)》は1951年にマーク・ロスコによって制作された油彩作品。抽象表現主義作品のカラーフィールド・ペインティングとみなされている。《No.6》はこの時期のロスコのほかの作品と同じように、全体的に不均衡でかすみがかった薄暗い色味で描かれている。 主題はなく色の印象だけで鑑賞者に強烈なメッセージを伝えているが、この時代のロスコはまだ貧しく、画家としては売れず、一般的に憂鬱な時期であったといわれている。しかし、翌年の1952年にニューヨーク近代美術館で開催された「15人のアメリカ人」展にロスコは招待され、ジャクソン・ポロックやウィリアム・バツィオーツと並んで、正式に抽象表現主義のメンバーとして紹介され、ロスコは売れ始めた。

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【作品解説】ウィレム・デ・クーニング「インターチェンジ」

《インターチェンジ》は1955年にウィレム・デ・クーニングによって制作された油彩作品。2015年にデヴィッド・ゲフィン財団が、アメリカのヘッジファンドマネージャーであるケネス・グリフィンに個人間取引で3億ドルで売却したことで、2015年当時、最も高額な油彩作品として記録を更新した。現在は作品はシカゴ美術館に貸出し展示が行われている。 「インターチェンジ」は抽象表現主義の代表的な作品で、作品全体は躍動感に満ちている。画面にはいかなるオブジェクトもなく、「悲しい」や「嬉しい」など特定の感情をはっきり描写しているわけでもない。それにも関わらず、鑑賞者にはダイナミズムや動きの感覚を呼び起こすよう意図して描かれている。

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エルンスト・キルヒナー「ドイツ表現主義運動「ブリュッケ」の設立者」

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー(1880年5月6日-1938年6月15日)はドイツの画家、版画家。ドイツの前衛運動「ブリュッケ」の設立者であり、アンリ・マティスとともに20世紀における表現主義のリーダーシップ的な存在の一人。...

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アウトサイダー・アート・フェア

「アウトサイダー・アート・フェア」はアウトサイダー・アートに特化した国際的なアートフェア。2013年より画商のアンドルー・エドリンが設立したワイド・オープン・アーツ合同会社(WOA)が企画・運営している。...

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【完全解説】ジョルジュ・ルオー「20世紀で最も情熱的な前衛宗教画家」

ジョルジュ・アンリ・ルオー(1871年5月27日-1958年2月13日)はフランスの画家、製図者、版画家。 美術史では一般的にアンリ・マティス、アンドレ・ドランなどのフォービスムや表現主義の作家として知られている。...

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【完全解説】ジャン・デビュッフェ「アール・ブリュット運動の創設者」

ジャン・フィリップ・アーサー・デビュッフェ(1901年7月31日-1985年5月12日)はフランスの画家、彫刻家。 デビュッフェの芸術の理想は「生の芸術(low...

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【完全解説】ピエト・モンドリアン「コンポジション」

ピーター・コーネリス“ピエト”モンドリアン(1872年3月7日-1944年2月1日)はオランダの画家。 テオ・ファン・ドゥースブルフが立ち上げた前衛運動「デ・ステイル」の創立メンバー。その後「新造形主義」という抽象的な絵画の発展に貢献。白地の上に黒い垂直線と水平線のグリッド模様と3原色で構成された絵画「コンポジション」が代表作。...

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