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【美術解説】壱岐紀仁「民俗学と少女」

壱岐紀仁 / Norihito Iki

民俗学と少女


概要


壱岐紀仁(1980年生まれ)は日本の映画監督、写真家。宮崎県生まれ。武蔵野美術大学、多摩摩美術大学院卒。映像作家、写真家。2014年にインターネットを活用したクラウドファンディングで、映画「ねぼけ」の制作費360万以上の資金調達に成功。映画「ねぼけ」は自主制作ながらカナダ・モントリオール世界映画祭に正式出品されて話題を集めた。

 

壱岐が初めて注目され始めたのは学生時代に制作した自主制作アニメーション『みんなのうた』。子どもが無意識に発する単語を拾い集めてつなげた不思議なアニメーションで、各種インディペンデント・アニメーションのコンベンションに参加して、高評価を挙げた。

 

大学卒業後はCM制作会社に勤務したのち、フリーカメラマンとして東京を拠点に活動。アニメーション作品は作らなくなるものの、柳田国男の民俗学や宗教学に影響を受け、アカデミックな見地から現代美術シーンで活動を始める。古代の信仰にコミットした視点で、拾い集めた流木を撮影した作品「philosphers from sea」が、「TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2013」にて審査員特別賞(後藤繁雄氏選)を受賞する。

 

同時期にインドネシアのバリ島にわたり、バリ・ヒンドゥの黒魔術「ランダ」のドキュメンタリー映像『BLACK MAGIC THE MOVIE IN BALLI』を撮影・制作。民族学の資料としても貴重な映像となった。

 

2014年に制作した自主制作映画「ねぼけ」がカナダ・モントリオール世界映画祭に出品。

インタビュー記事



映画「ねぼけ」公開記念インタビュー2

「芸術家であり民俗学者でもある映画監督が探求する世界とは」

 


アニメーション作品


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