【美術解説】豊田奈緒「物語としての芸術」

豊田奈緒 / Nao Toyoda

物語としての芸術


概要


豊田奈緒(1990年生まれ)は日本の画家。東京造形大学卒業、現在、東京藝術大学大学院在学中。

 

豊田が絵画で表現するものは「物語」である。古典の資料の切れ端をはじめ、映画のワンシーン、雑誌などの現代のメディアまであらゆる媒体から、ふと「物語」を想起させるものをすくいあげ、それらを題材に絵画を構成していく。

 

その構成の仕方はコラージュに近い。コラージュは既成物をそのまま切り抜いて使用する表現だが、豊田の場合は、気になるモチーフを自分自身のカラー(抽象的)に合うように変形して描き出し、それらを合成し、そこに物語を想起させる。ペインティング時の横尾忠則と通じるものがある。

 

公式サイト:http://toyodanaopro-work.jimdo.com/