【美術解説】ウォン・ソンウォン「フォトコラージュで創造する非現実的風景」

ウォン・ソンウォン / Won SeoungWon

フォトコラージュで創造する非現実的風景


概要


ウォン・ソンウォン(1972年生まれ)は、韓国のアーティスト。高陽(コヤン)生まれ、ソウル在住。

 

家族や友人など身近な人々が抱くささやかな夢や物語を手がかりに、写真を使ってファンタジックなコラージュ作品を制作している。それは、夢と現実が共存するシュルレアリスムであり、過去と現在が混在したデ・キリコ的な形而上絵画である。

 

「Tomorrow- Village of dogs」は、捨て犬を拾ってきては飼おうとする彼女の父親の物語と、野良犬たちが人間に邪魔されずに自由に暮らせるソンウォン自身の空想の王国を融合させた作品。ソンウォン作品の特徴の1つが遠近感が混乱した奇妙な空間。それは迷宮的な効果をもたらしている。

 

主な展覧会に、「リバプール・ビエンナーレ2012」(イギリス)、「キャラクター・エピソードI」(ギャラリー・アートサイド、ソウル、2011年)、「釜山ビエンナーレ:現在のアジア・アーティスト」、(釜山文化センター、韓国、2010年)、「ダブル・ファンタジー:韓国現代美術展」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川、2009年)、「ゴー・ビトゥイーンズ展」(森美術館、2014年)など。

作品


ウォン・ソンウォン「Tomorrow- Village of dogs」
ウォン・ソンウォン「Tomorrow- Village of dogs」

 

 

インタビュー