谷口ナツコ「反復点描壁画」

谷口ナツコ / Natsuko Taniguchi

反復点描壁画


概要


谷口ナツコ(1968年、北海道旭川生まれ)は日本の画家。

 

1993年に世田谷美術館で開催されたアール・ブリュットの展覧会「パラレル・ヴィジョン」で、線と点の反復で構成されたシメントリカルな城の絵画ジョセフ・クレパンに影響を受ける。自分自身も次第にクレパンのような絵を描きたいと思うようになり、独学で現在の点描方法を発明。ほかに、ルサージュ、ヴェルフリ、ゾンネンシュターンなどさまざまなアール・ブリュット作家の表現方法から影響を受けている。また、表現内容に関しては幼児性愛が主題になっているようである。

 

2000年代半ばぐらいまでは、おもにデザインフェスタで展示活動していた。2016年に8年ぶりの個展を開催。

技法


ジョゼフ・クレパンの点と線の反復で構成された絵画に影響を受けているものの、当初、描き方が分からかったため、独学でクレパン的な技法を開発する。その方法とは、木工パネルに下地を作り、筆で下地を描いてから、トレーシングペーパーを円錐状に丸めてケーキのデコレーションなどで使用する絞り袋のようなものを作り、そこにアクリル絵具を入れて、すべての線や点をつぶつぶに絞り出して描く。この反復である。またアクリル絵具のほかに、ラメ入りや蛍光色、透明ゲルや仕上げのニスなどを使用。そうしてできあがった反復的な作品に光を当てると描いたすべての点が反射し、キラキラと目が眩むような美しい絵となる。

個展


■2001年

「アカイユメ、アオイユメ、ムラサキノキオク」ギャラリー砂翁、東京

 

■2002年

「谷口ナツコ」Desigh Festa Gallery、東京

 

■2003年

「谷口ナツコ」Desigh Festa Gallery、東京

 

■2004年

「谷口ナツコ」Desigh Festa Gallery、東京

「小さなこと」ヴァニラ画廊、東京

「おおきなはなし」Studio Zone、東京

 

■2006年

「ごあいさつ」Desigh Festa Gallery、東京

 

■2008年

「谷口ナツコ」ギャラリーテオ、東京

 

■2016年

谷口ナツコ 「止まれ 花がある」The Artcomplex Center of Tokyo 東京

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ジョセフ・クレパン

彼の描く絵は、左右対称シンメトリーの奇怪な偶像、あるいはインドやエジプト風の寺院の絵である。63歳から描き始めたという。ある晩、楽譜を写していると、彼の手が五線紙のあいだに音符を書くことをやめ、ひとりでに動き出して、自分でもよくわからない不思議な幾何学的な図形を描き始めた。


■参考資料

・「谷口ナツコ」ギャラリーテオ、東京 パンフレット