【美術解説】マヤ・ホフマン「スイスの女性コレクター」

マヤ・ホフマン / Maja Hoffmann

スイスの有力コレクター


概要


マヤ・ホフマン(1956年生まれ)は、熱心なスイス人アートコレクター、パトロン、ドキュメンタリー映画監督、実業家。彼女はフランス・アルルのプロヴァンスにあるLUMA財団の創立者。


ホフマンは、実業家エマニュエル・ホフマン(1896-1932年)の孫娘で、ダリア・ホフマン・ラズモフスキー(1925−2002年)と製薬業界の大物で自然学者のリュック・ホフマンの娘である。


ホフマンの祖母のマヤ・ステフィン(1896-1989年)は、パブロ・ピカソやジャン・アルプ、フェルナンド・レジェ、ジャン・ティンゲリー、ジョルジュ・ブラックなどのコレクターである。マヤ・ステフィンは1933年に「エマニュエル・ホフマン財団」を設立し、夫のエマニュエルに栄誉を与えた。


1980年代にマヤ・ホフマンは、ニューヨークにあるニュースクール大学やニューヨーク大学で映像の勉強をする。そのとき彼女はサハラの漁師に関するドキュメンタリー映像を制作している。今日、彼女はスイスのバーゼルに本拠を置く世界的な製薬企業ロシュ・ホールディングAGの大株主の一人である。