【美術解説】Blum & Poe「村上隆や奈良美智を送り出したギャラリー」

Blum &Poe

村上隆や奈良美智を世界に送り出したギャラリー


概要


ティム・ブラム&ジェフ・ポーは、Blum & Poeギャラリーの経営者。ロサンゼルスをベースにニューヨークや東京にもギャラリーを展開している。欧米圏だけでなく、村上隆、奈良美智、李禹煥、河鍾賢などアジア圏のアーティストも多く取り扱っている。


1994年にカリフォルニア州サンタモニカで開廊。サンタモニカのオープニング展覧会は、イギリス人アーティストのアーニャ・ガラッチオの個展。ギャラリーの壁一面に塗り立てられたチョコレートのインスタレーションで話題になった。


2003年にBlum & Poeはカルバーシティの5000平方メートルある巨大な産業倉庫内に画廊を移転。その産業倉庫は、その後、様々なギャラリーが移転してきて、最終的にカルバーシティ・アート地区に発展した。


最初の10年、ギャラリーは村上隆、奈良美智、サム・デュラント、シャロン・ロックハート、マーク・グロッチャン、ダーク・スクレーバー、フロリアン・マイヤー・エイケン、青島千穂、ジュリアン・フーバーなどさまざなアーティストの個展を開催してきた。


2009年に開廊15周年を迎え、ギャラリーはLa Cienega Boulevard通りで22000平方メートルの土地を購入し、移転。美術館クラスのスペースを所有する大画廊に発展した。


1994年にロサンゼルスに戻る前、ブルーは数年間東京のアートワールドで働いていた。その時代に奈良美智や村上隆と出会っているのが、現在のつながりとなっている。サンタモニカでの開廊後、Blum & Poeは1995年に奈良美智のアメリカにおける初個展を開催した。また1997年に村上隆のアメリカ初個展を開催した。