【作品解説】パブロ・ピカソ「パイプを持った少年」

パイプを持った少年 / Boy with a Pipe

ピカソの「ばら色の時代」の作品


概要


作者 パブロ・ピカソ
制作年 1905年
メディア カンヴァスに油彩
サイズ 100 cm × 81.3 cm
所蔵者 グイド・バリラ

《パイプを持った少年》は1905年にパブロ・ピカソによって制作された油彩作品。ピカソの「ばら色の時代」の代表作の1つ。描かれているのは左手にパイプを持ったパリの少年で、頭には花輪を付けている。

 

本作の初期設定では、壁を背景に立ったり、かがんだりする少年を描く予定だったが、試行錯誤の上にピカソは椅子に座っている少年を描くことにしたという。次に腕の角度、高さ、位置をどこにするかを決めるのにかなりの時間を費やしたといわれる。

 

また、初期設定ではパイプ以外に特にオブジェクトはなかったという。絵を描きはじめた頃、ピカソは約1ヶ月ほど制作を一時中断しており、その間にピカソは少年の頭に花輪を描くことを考えたという。

 

本作は初1950年に3万ドルでアメリカ人の実業家のジョン・ヘイ・ホイットニーが購入。その後、2004年4月にニューヨークのサザビーズ・オークションに競売がかけられ、バリラ会長でイタリア人のグイド・バリラが約1億400万ドルで落札した。

描かれている少年


ピカソが、フランスのパリのモンマルトル地区にあった貧乏芸術家たちのアパート「洗濯船」に住んでいた頃の作品で、この少年は当時の地元のパリジアンだと思われる。

 

地元の人のなかにはピエロや曲芸士のような娯楽業界で生活をしている人々が多数おり、「ばら色の時代」にピカソはそのような人々のポートレイトをたくさん描いている。しかし本作に描かれている少年については、ほぼ他の作品では見られない。

 

さまざまな情報源によれば、この少年はピカソの油彩作品のデッサンのためにピカソのアトリエにボランティアで来ていた10代のモデルだったとされている。ピカソ自身もこの少年について「彼はよく一日中、アトリエに来て私の作品を見ていた」と話している。

 

ピカソはこの少年についてあまり話さず、またピカソ自身も本当にこの少年についてよく知らなかったとされている。しかしながら、多くの報告によれば、"ルイ"または"リトル・ルイ"と呼ばれる少年だとされている。

■参考文献

Garçon à la pipe - Wikipedia、2017年8月4日アクセス