【作品解説】ダリとディズニーの幻のコラボ「ディスティーノ(運命)」

ディスティーノ / Destino

ダリとディズニーの幻のコラボレーションアニメ


概要


作者 サルバドール・ダリ、ウォルト・ディズニー・カンパニー
制作年 2003年
メディウム アニメーション
長さ 6分

『デスティーノ(運命)』は2003年に、サルバドール・ダリとウォルト・ディズニー・カンパニーのコラボレーションとして制作された約6分の短編アニメーション作品。

 

時間の神クロノスと恋を探しているダリアという少女のラブストーリー。ダリの絵画に影響を受けた少女ダリアがシュルレアリスティックな風景を介して踊り続ける内容であるこの作品は2003年の「アニメーション・ショー・オブ・ショー」で公開された。

 

元々はウォルト・ディズニーとサルバドール・ダリのコラボレーション作品として1945年の企画が立ち上がった。しかし、その後戦争を挟んで中断。58年後にウォルト・ディズニー・カンパニーによって制作再開が始まったという。音楽はメキシコの作曲家アルマンド・ドミンゲスが担当。歌手にドラ・ラズを起用。

 

ダリとディズニーが計画していたのは、ジグムント・フロイトの研究である「無意識」から着想を得たアニメーションだった。1945年暮れから1946年にかけての8ヶ月間、ディズニースタジオのスタッフの一人ジョン・ヘンチとサルバドール・ダリが二人で絵コンテを制作する。

 

しかし、ちょうどその頃、ウォルト・ディズニー・カンパニーは第二次世界大戦時代の経営難に悩まされていたころで、制作が滞りがちになっていた。ヘンチはなんとか社内の関心をプロジェクトに向けようと約17秒のテストアニメーションを完成させたが、結局プロジェクトは頓挫。無期限活動休止となってしまう。

 

その後1999年になって、ウォルト・ディズニーの甥であるロイ・E・ディズニーが「ファンタジア2000」の制作に取り組んでいるときに、無期限活動休止状態になっている「デスティーノ」プロジェクトを発見し、プロジェクトは再び動き始めたという。

 

制作はベイカー・ブラッドワースがプロデューサーを務め、フランスのアニメーターのドミニク・モンフリーがディレクターを担当した。

 

■参考文献

Destino-wikipedia