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【作品解説】サルバドール・ダリ「白い恐怖」の夢のシーン

白い恐怖 / Spellbound

ヒッチコックの映画にダリが協力


概要


「白い恐怖」は1945年にアルフレッド・ヒッチコック監督によって制作されたサイコスリラー映画だが、この作品の制作背景にダリが協力している。ダリはこの映画のために5つの背景スケッチを制作している。

 

1945年ダリは第2次世界大戦の戦火を避けて、アメリカのハリウッドへ避難した。そこでサスペンスの巨匠アルフレッド・ヒッチコックや主演のグレゴリー・ペック、女優のイングリッド・バーグマンと出会い、映画制作の協力を行う。当時ヒッチコックはこれまでの映画には存在しない強烈な夢のイメージが欲っしており、そこでダリ作品がヒッチコックにとってぴったりイメージだったため起用することになった。

 

最も有名なのは、巨大な目玉を巨大なハサミで切り裂くシーン。ほかにも、映画全体を通してダリ作品をモチーフにしたさまざまな演出が現れ、約2分程度、ダリ的な要素のシーンが現れる。