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【作品解説】ジョージア・オキーフ「レッド・カンナ」

レッド・カンナ / Red Canna

花弁が拡大されて描かれた抽象静物画


概要


作者 ジョージア・オキーフ
制作年 1919年
メディア 油彩
サイズ 73.7 cm × 45.7 cm
所蔵者 個人蔵

 《レッド・カンナ》は、1924年に制作した油彩作品。オキーフはカンナ植物の中でもレッド・カンナをたくさん描いている。

 

はじめは1915年頃から水彩画でレッド・カンナの花束を描いていたが、次第に油彩形式で花びらだけをクローズアップして、また抽象的に描くようになった。

 

オキーフによれば、自分自身が花を見たときに見えたものをそのまま反映して描いただけであるという。彼女はよく、赤、黃、オレンジのような明るい色を使って表現をした。

 

彼女の表現はエロティックであり、女性器と比較されることが多い。オキーフ自身はそのような批評は否定している。

 

園芸趣味があったオキーフは、よく特定の花の絵を数十枚も描いていた。1918年にスティーグリッツとニューヨークのジョージ湖を訪れたときにカンナの花の鮮やかな色や大波のような花弁に興味を持ち始めたという。

 

ペンシルバニア美術大学はオキーフの花の描き方について「オキーフの花弁の極端な拡大描写には、実際のところ、空気の影響を反映するなど写真のようにリアルな絵を描いておらず、新しい近代静物画(抽象性や感情的なものの反映)を創造した。彼女自身は色を重視して花を描いていると話してた」とコメントしている。

 

オキーフが美術家として成長するにつれて、彼女の作品は女性性が強く現れるようになった